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世界遺産姫路城 歴史と人 物語秘話

皆さんはいかがお過ごしだったのでしょうか。ワタクシのGWの前後は出張と仕事でパンパンでした。やっと少し落ち着いたかなってとこですが。(^^)

GW後半は岡山から兵庫、念願だったあそこに行ってきました。あそこって・・・世界文化遺産で・・・国宝で・・・現在修復中の・・・そう、姫路城です! 近いのに今まで行ったことなかったんです(^^;)

姫路城に行ったことのある方も、そうでない方も、お急ぎでなければ(長文なので^^;)覗いてくださいね。

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姫路城は、新幹線からも小さくその雄姿を眺めることができますね。resize0877.jpg

城前の交差点と姫路駅にまっすぐ続く大通りは、「大手前通り」です。

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姫路市中心部からは数キロ北側にあたります。

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さすが後半の連休なので、多くの人出で賑わっています。

姫路城は古くは赤松貞範氏が、1346年ころ日女路(ひめじ)の丘、姫山に原形を築いたようです。

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姫路城の入り口はこの「桜門橋」(さくらもんはし)になります。

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堀の幅は30mと広く、深さは4mと防御性を高めています。堀の形状も城を取り巻く四角形ではなく、「の」の字を巻くように設計されています。堀が深いと言っても、万が一夜中に脱出するために、歩いて渡れる浅瀬の土塁もどこかに浸っているそうです。

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これが最初の門になります。石垣自体は決して大きなものではありません。

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門は必ず直進して突入できないように、鍵型に進むよう防御性を考えて設計されています。

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内部の石垣は高いです。20mくらいもあるでしょうか。忍者でも簡単には登れませんね。

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おまけに上部ほど反り返る「武者返し」っていうんでしょうか、そんな形状になっています。

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「武者」と言えば、子供の日を楽しませてくれる「忍者」さんも写真ポーズを決めてサービスしてくれます(^^)

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城の全面を覆っている白いしっくい壁には、四角やら三角やら丸やら(おでんみたいな・・・)アナがたーくさん空いています。もちろんこれは防御のための弓や銃を構える「狭間(さま)」です。

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石垣を見上げた位置にありました。有名な「姥が石」(うばがいし)です。秀吉が石垣を築く時に石が不足して悩んで居たとき、城下でその話を耳にした臼を挽く姥が、自分の臼石を差し出したという言い伝えです。確かに丸い臼石の半分みたいです。

なんかねえ、歴史ある古いお話ですが、現代にリアルに感情が伝わってくるような証拠を、間近に見られるのはちょっとした感動ですね。実はこんな感動モノ、場所がいっぱい詰まっているんですね。(^^)

もうひとつ感動モノをご紹介します。

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それは「お菊の井戸」です。

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戯曲「播州皿屋敷」で語られた、お屋敷の大事なお皿を無くしてしまった女中のお菊が、主人に責め殺されて投げ込まれたと言い伝えの井戸です。一枚・・・二枚・・・足りない・・・と数える例の怪談噺です。その後はお墓に葬られたとの伝説だそうですが。

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江戸にも「番町皿屋敷」というやはり物語が残っています。同じような話が語られていますが、関連や理由は語られてはいますが明確ではないようです。

井戸の中は干上がって観光客の皆さんが、「トレビの泉」よろしくお金を、一枚・・・2枚・・・と投げ込んでありました(^^)

井戸は敷地内にたくさんあり、大変貴重だったようです。それは敵に城外を包囲された時に、必要な水はこの井戸に頼るしかなかったからです。

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これは天守閣にそびえるいわゆる鯱(シャチホコ)でしょうか。時代によって取り替えられ変遷があったようです。

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これは瓦の紋を集めて塗りこんだ柱ですね。 

屋根瓦も当然砲弾や石、火弓からの防御の意味があったはずです。さらに姫路城ではこんな使われ方をしていました。

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瓦の中央のクボミを利用して雨水、水路の側溝として使われています。考えましたねー(^^)

それだけではなく溝の中に立てて何枚も重ねたものもありました。通常は側溝を平たく歩けるように塞ぎながら水だけは排水できる。このストック瓦はきっと屋根瓦の破損時の交換用、あるいは石垣の固定用だったかも知れません。

ワタクシなりに少し邪推を拡げてみました。この「ソッコウ」の瓦は大きくて重いので、あるいは戦闘時敵に落とすか割って投げつける意味があったのではないでしょうか。敵の「速攻」に応戦できるように・・・(^^;)

すみません長文になってきましたし、すでにダジャレの世界になだれ込み傾向です(^^;)

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ということでまだまだ楽しめる「姫路城」、何回かに区切ってお伝えさせて下さいね(^^) 今回はこの辺でシツレイ・・・ じゃなくて恒例の「もみじの細道」流ダジャレ川柳を一句。(モモ:やっぱ言うんかいな、すんなり終わると思ったのにい)

   速攻も 瓦無いなら 防げない (モモ:なになに?敵の攻撃を防ぐ瓦は重要だって意味?)

解説:姫路城の側溝に瓦が積んであるのは当たり前じゃい!瓦がなかったら溝がふさげへんやろー。

モモ:ご覧頂いた皆さんmomijiが「フザケ」て失礼言いましたが、どうか「カワラ」ぬご愛読をm(- -)m


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rtfk

姫路を始めとして兵庫は近すぎるせいか(?)
これまであまり訪れる縁があありませんでした。
姫路城の修復が終わるのを待って
行ってみようと思っております(^w^)

by rtfk (2012-05-09 14:55) 

ma2ma2

姫路城ってまだ行った事ないんですよね。
行って見たいお城の一つです。
by ma2ma2 (2012-05-09 18:04) 

momiji

rtfkさん、おはようございます!
連休後もまだまだ仕事+接待に追われてご返事が遅れてスミマセン(^^;)

そうですか、お近くですか。同じ「燈台元暗し」ですね(^^)
おっしゃるとおり、修復が終わると雄姿が映えるでしょうね。
by momiji (2012-05-10 07:19) 

momiji

ma2ma2さん、おはようございます!
やはり国宝姫路城って最も見ごたえあるお城ですよねー(^^)

次回の記事で、有名な「千姫」の「西の丸」や本多忠刻とのロマンスお届けしたいです。それと姫路城外の楽しみ方もですね。あー時間が欲しい(^^;)
by momiji (2012-05-10 07:27) 

lamer

丸四角三角は形の基本形だから
それをあしらったデザインはシンプルでモダンな感覚ですね。
それにしても中の道が迷路みたいになっていて面白いです。
工事中だから見る事が出来るあるんですね。
夕べ1チャンでやっていました。
by lamer (2012-05-10 14:24) 

momiji

lamerさん、こんにちは!
鉄砲や弓の向きを移動させる人間工学的にいい形なんでしょうね(^^)
そうですか、テレビでやっていましたか。
しばらく工事中ですが、めったにやらない瓦の吹き替えやしっくい壁の塗り替えなどが、見られる希少なチャンスとも言えそうですね(^^)
by momiji (2012-05-10 15:46) 

リキマルコ

念願の姫路城に行かれていいGWでしたね^^やぱりお休みとあって賑わってますね~!!
遊んだあとはまたお仕事がんばってください!!
そして飲み会もがんばってください(^▽^)/飲み会最近欠席状態なのでうらやましいです~(^^;)))(家では毎日飲み会状態ですが・・・^^;)
by リキマルコ (2012-05-10 17:54) 

旅爺さん

姫路城は去年桜の時期に行ったので懐かしいです。
お菊さんの井戸も見ました。姥が石は気が付きませんでした。
by 旅爺さん (2012-05-10 19:36) 

momiji

リキマルコさん、こんばんは!
お久しぶりに、「料理の華人」に登場頂くと、格式が上がります(^^)
昨日の深酒のせいで、今晩はジョッキビール1杯だけにしました(^^;)
そうですか、我が家だけでなくブログ上も大宴会といきましょうー!
by momiji (2012-05-10 22:02) 

momiji

旅爺さんさん、こんばんは!
さすが旅なれていらっしゃいますね(^^)
次回の記事にしようと思うのですが、姫路城のすごさはコンクリートなどで改修されておらず、西の丸など当時の木造建築がそのまま残っていることですね。
by momiji (2012-05-10 22:12) 

miyoko

姫路城 入り口の桜門橋も石垣も立派なのですね^^
by miyoko (2012-05-10 22:38) 

かぁしゃん

お城は良いですね。
何ともいえない不思議な感覚。
タイムトラベル出来ると良いのに・・・。

by かぁしゃん (2012-05-10 23:50) 

momiji

miyokoさん、おはようございます!
桜門橋も桜門も木造のままで、改修を重ねてきたのだと思われます。
当時の生活や臨場感をそのまま感じることができます。
だから味があっていいんですよね(^^)さすが国宝です。
by momiji (2012-05-11 07:11) 

momiji

かぁしゃんさん、おはようございます!
歴史が650年というのが重ーいですよね(^^)
それだけ歴史、文化、権力、財力が想像されます。
石垣を曲がると兵服姿、廊下を歩くと着物姿が現れそうな気がします(^^;)
by momiji (2012-05-11 07:18) 

空楽

昨年姫路城の入り口まで行きました。
改修中でしたので、そのまま帰ってしまいました。
次は、天守閣まで登ってみたいですね。
                    空楽(父)
by 空楽 (2012-05-11 11:34) 

momiji

空楽さん、こんばんは!
帰っちゃったんですかー、そりゃ無体な(^^;)
確かに天守閣が見えないと残念ですが、他にいっぱいいっぱい見所がありそうですよ(^^)
by momiji (2012-05-11 23:07) 

みぃにゃん

こんばんわ。姫路城随分昔に行ったことがありますが、まったく覚えていません。まるで行ったかのように詳しい説明ありがとうございました
勉強になりました(^O^)
お菊の井戸って姫路だったんですね~それも初めてしりました。
by みぃにゃん (2012-05-12 00:03) 

ねじまき鳥

江戸、明治、昭和のシャチホコ、比べてみると面白いですね。
by ねじまき鳥 (2012-05-12 00:31) 

土芽

鯱間近で見てみたい。お城自体見たこと無いので行ってみたいです。
by 土芽 (2012-05-12 06:53) 

momiji

みぃにゃんさん、こんにちは!
いらんかも知れませんが、次の記事でもっと詳しく説明しちゃいますね(^^;)
皿屋敷伝説は全国にいくつかあるみたいです。涙を誘う怪談、講談が庶民の楽しみだったのでしょうね(^^)
by momiji (2012-05-12 09:44) 

momiji

ねじまき鳥さん、こんにちは!
シャチホコは天守に鎮座する権力の象徴みたいなものでしょうね(^^)
写真は掲載しませんでしたが、これについて詳しい説明板もありましたよ。
by momiji (2012-05-12 09:48) 

momiji

土芽さん、こんにちは!
いずれのお城のシャチホコも、屋根・瓦職人の技術の粋でもあったのでしょう。
ワタシは城マニアではないですが、感動したお城は大きさで大阪城、歴史で会津城、軍備で熊本城、侵略で名護屋城(佐賀北端)などですね(^^)
by momiji (2012-05-12 09:55) 

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