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瀬田川 唐橋 街のいぶき

まいどご無沙汰の投稿になってすみませーん(^^;)

平日は出張ってもんがございまして、ノートPCやタブレットでの投稿も可能なんですが、やっぱ自宅のデスクトップになるんですよねー(^^)

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さてさて、過去2回に渡ってお送りしました滋賀・大津の石山寺をめぐる旅ですが、今回がトリ、赤線の帰りの工程でございます。石山寺から瀬田川沿いを遡上した、「瀬田の唐橋」界隈のお話ですね(^^)

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モモ:なーmomiji、大津のお話今回がラスト、3回目になっちゃうねー。

momiji:おおそうじゃなあ、石山寺、琵琶湖、瀬田川あたりは予想以上に風光明媚なところで、歴史も文化も深かったからなあ。

語り手:ということで最終話も見所や楽しい話題をお届けしますので、飽きずにお付き合いしてやってくださいな(^^;) 恒例の長文ではありますが・・・

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石山寺の門前、瀬田川のほとりが外輪船「一番丸」の港(乗り場)になっています。大津方面から船で石山寺に参詣される方もおられるんですね。

ワタクシはここから徒歩で、京阪石山寺駅→瀬田の唐橋→JR石山駅方面に向かいます。4kmほどありそうな長旅です(^^;)

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港ではボクちゃんとお父さんが釣りをしています(^^)

momiji:「何がつれるんですかー」

お父さん:ブラックバスとかブルーギルですねえ。

momiji:そりゃ、子供さんも喜ぶでしょうねえ。水はキレイなんですかあ?

お父さん:ちょっと汚れてきたんですよ、琵琶湖南岸と同じ状態ですよね。

・・・うーん、しじみや小鮎が減っちゃうよな、大阪府民の水がめでもあるし(^^;)

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沿道の山手側にはお菓子屋さん、食堂やらみやげ物屋さんがあります。

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この「藤村(とうそん)」は、あの志じみめし「湖舟(こしゅう)」さんの系列のお店ですね。

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なんか、懐かし~い香りだなあと思っていたら、道脇に新品の畳表を干して芳香を放っていました。

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ああ、畳屋さんだったんですね。・・・畳でも〇〇でも新しいほうがいいですよね(^^;)

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さて京阪石山寺駅近くまで戻ってきました。

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石山寺駅前の河畔に小さな公園があります。

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うーん、これは紫式部が源冶物語をしたためているところでしょうか。左は主人公の光源氏と子供の「冷泉帝」でしょうかね(^^)

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瀬田川のすぐそばの遊歩道を進みます。

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東名高速の近くまでやってきたら、若者のみなさんが釣りをしていました。手軽にのんびりできる余暇、ていうかフィッシングゲーム感覚なんでしょうか(^^) ケータイのじゃなくリアルの。

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橋桁のたもとにはこんなカワユイ花が咲いていました。

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「ランタナ」ですね、ぶどうの房のような実も緑と青っぽいのと黒が付いてます(^^) ランタナって「七変化」っていう意味らしいです。小泉京子サンご存知でしょうか(^^;)

実の色が緑→青→黒に変化するらしいですよ。一輪の花に白とピンクの花弁が同居してて綺麗です。

♪ヤマトー ナデーシコ ヒチヘンゲ♪(^^)

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瀬田川はボートが盛んです。このボート乗り場にはエンジン付きのコーチ用がありました。

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すぐそばには、ワタクシが学生時代を過ごそうかと考えたことがある大学とか・・・

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僧侶の勉強をしてみようかと考えたことのある大学の、ボート部が並んでいました(^^)

モモ:それって入学したんじゃないわけね・・・わかりにくー

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「夕照苑」や「青年会館」のある中の島までやってくると、見えてきました「瀬田の唐橋」。

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このあたりにも味のある舟が色々あるんですねえ。

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さあ、いよいよ世間に名高い「瀬田の唐橋」です。けっこう交通量が多いですねえ。

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欄干の色が赤ではありません。黄色に近い「柿色」と言えば正しいでしょうか。めずらしいです。

瀬田の唐橋は、「宇治橋」、「山崎橋」とともに日本三名橋、日本最古橋と呼ばれているそうです。数々の歴史や戦乱の要衝となってきました。美しい景観は「歌川(安藤)広重」の「近江八景」の「大津の晴嵐」に描かれたほどです。横浜市金沢区の「金沢八景」と並び称されるものですね。

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「急がば廻れ」という諺があります。「武士のやばせの舟は早くとも 急がば廻れ瀬田の長橋」という連歌師「宗長」の歌です。草津の矢橋から大津へ向けて舟で京へ上るなら、強風の比叡下ろしで遅れるから、唐橋を渡ったほうが乱れがなくむしろ早い・・・

「唐橋」の意味はからっ風が吹くから、昔はからみ橋(吊橋)だった、朝鮮半島からの技術による、などの説があります。260mもある橋の中間までやってきました。

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欄干越しに「琵琶湖大橋」や「比叡」の山並みを望むことができます。

中の島にはこんなものがありました・・・

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「俵藤太秀郷(たわらのとうたしゅうごう)むかで退治」の伝説です。

瀬田の唐橋に横たわる66mもの大蛇を藤原秀郷が踏み越えた。すると大蛇は娘(爺とも)に戻り、こんな豪傑を待ち望んでいたという。野洲にある「三上山」を七巻き半もする大むかでが、琵琶湖の魚を食い尽くして人々が困っているので何とかして欲しい。秀郷が快く引き受け、放った矢がむかでの眉間に命中して消失した。喜んだ娘はこの橋の下にあるという竜宮へ招待し、有り余る米俵を土産にもらった。

なーんか桃太郎と浦島太郎にも似てますね(^^) 一説には「平将門の乱」平定を象徴するそうです。

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唐橋を後にし、瀬田の街をJR石山駅に向けて散策することにしました。その昔奈良時代にはこの辺りは近江の国府の都でした。

瓦店さんは、いかつい鬼瓦やユーモラスな瓦像などが歴史を感じさせるお店でした。

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焼き物のお店もあるんですね「唐橋焼」だそうです。

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花瓶や時計などの鮮やかなブルーの置物です。

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縁起物なのでしょう、フクロウ(不苦労)がモチーフです(^^)

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肉屋の松喜屋さんには本場「近江牛」の暖簾がかかっています。

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さすが近江ですね、佃煮ばかりの惣菜屋さんです。しじみ・しらす・若鮎、辛子昆布・旨煮・肝煮・甘露煮・一口巻などです。

路地にはこんなお店もありました。

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うなぎをはじめとする「湖魚専門店」さんだそうです。

変わったお店もありましたよ(^^)・・・

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ふるーい木製の写真機です。これはめずらしい。

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写真現像屋さんがまだ頑張ってるんですね(^^) デジタルの時代とはいえ、銀鉛カメラやフィルムの魅力や長所はあるはずですよね。人々のニーズを深く掘り下げる必要があります。石山寺だっておばんざいだって古いからって廃れてないわけですからね(^^) 現代の人々の心を引き付けるものがあるはずです。「温故知新」じゃなく「温新知故(おんしんちこ)」の工夫が必要かもしれません(^^:)

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石山駅近くの居酒屋さん「ももじろう」ですが、「飲み放題が470円!」なんて驚きましたが、コース料理でしっかり3500円以上なんですね。これも「温新知故」なんでしょうか(^^;)

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さてやっとこさ、始点のJR石山駅に戻ってきました。ここで芭蕉師匠に長旅の報告です。

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ホームにもありました。「劇団四季」のファミリーミュージカル「桃次郎の冒険」(^^) 京都劇場ですか。

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駅前を走る「旧東海道」をボーっと眺めながら、近江の旅路の余韻に思いをはせるのでありました。

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モモ:桃太郎、ももじろう、桃次郎ってアチキの名前がやたら登場したけど、今回も長く疲れたねー。

momiji:なんせ2時間歩き回ったしな、素晴らしい近江の旅、全体では5時間の旅じゃったなあ。お陰で帰りの新幹線は良く眠れるじゃろうよ。

語り手:ということで恒例のダジャレ川柳のことも忘れて、新幹線にころげ込んだカンシンセン二人でした・・・(^^;)


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コメント 33

みぃにゃん

実際に訪れた事はないのですが、情緒があってよい所ですね。

by みぃにゃん (2012-09-30 12:14) 

さきてつ

他の風情ととくらべて、あの居酒屋の雰囲気はすごいですね。
by さきてつ (2012-09-30 13:04) 

ryuyokaonhachioj

そうですね。
ヤマトシジミは、綺麗なのが♂で濃茶色
のが♀ですね。ペアーでしょう。
by ryuyokaonhachioj (2012-10-01 06:53) 

momiji

みいにゃんさん、こんにちは。
昔の都、奈良や京都に近いことや東海道の要衝だったことで、人や文化が集まったのでしょうね(^_^)
by momiji (2012-10-01 13:21) 

momiji

さきてつさん、こんにちは!
たしかに居酒屋ももじろうは、周りの街並みからは浮いた存在でした(^^;)
でもどんな中身か入ってみたかったです。
by momiji (2012-10-01 13:38) 

momiji

ryuyokaonhachiojさん、こんにちは!
蝶のしじみもカワイイし綺麗ですね(^^)
ペアの生まれた子供の名前、「しじみ」ちゃんだといいですね(^^)
by momiji (2012-10-01 13:52) 

リキマルコ

私が写ってないか必死のパッチでみましたよ(^^;)
いつもほとんど店が閉まっている石山商店街までアップしていただいてありがとうございます(*^^*)賑わってなかったっでしょ??だんだんやばい感じなんです・・・。
また遊びに来てくださいね~!
by リキマルコ (2012-10-01 17:10) 

美美

瀬田の唐橋、赤い色じゃないのが
またおもしろいですね~♪
by 美美 (2012-10-01 17:37) 

Loby

4Kmの道のり、かなり興味深いものがありますね。
こういうブラリウオーキングは楽しいですね^^b
それにしても、もみじさん、お坊さんになろうと思ったのですか?
それもお若い時に?
なして~??? (なぜ)
と聞きたくなります ^^;

by Loby (2012-10-01 21:40) 

momiji

リキマルコさん、こんばんは!
あなたちゃんと写ってますよ、11枚目の画像、紫式部=通称リキマルコさんがブログ物語をしたためていますよね(^^)
はいー、商店街ちょっと寂し目でしたのでエール送ってみました(^^)
またいいトコ教えて下さいな!
by momiji (2012-10-01 22:48) 

momiji

美美さん、こんばんは!
でしょでしょ、赤や朱色でない欄干、柿色の橋なんて初めて見ましたよ(^^) さすが美的感覚スルドイ美美さんです(^^)
でも赤は高貴で遠い気がしますが、柿色は親近感ありますね。
by momiji (2012-10-01 22:52) 

momiji

Lobyさん、こんばんは!
ブラリ旅でしょ、土着の文化や人情に触れるのが好きなんですよね(^^)
いつもスルドイ突っ込みありがとうございます(^^;)ジョーク半分でゴメンナサイ。受験の時に大学の学部や校風を調べるじゃないですか、ああ仏教学部なんてあるんだーてね。ホンマに丸儲けできるんかって・・・(^^;)
by momiji (2012-10-01 23:01) 

hatumi30331

何だかすごく行きたくなりました!
琵琶湖一周も良いよね〜♪
この前琵琶湖バレーや佐川美術館行ったとき、
また来たいな〜って思ったので・・・
今回の記事・・すごく参考になりました。^^
by hatumi30331 (2012-10-02 06:41) 

hana2012

こんにちは。
石山寺と言えば・・・紫式部、源冶物語ですね。
橋の欄干が黄色に塗られた、瀬田の唐橋はただの黄色ではなく、黄色に近い柿色なのですか。
サスガは京都!奥が深いのですね。
by hana2012 (2012-10-02 16:20) 

taka

ぜひ行って見たい地区です
拝見しているとますます行きたくなってしまいました
by taka (2012-10-02 20:08) 

momiji

hatumi30331さん、こんばんは!
このあたりは滋賀県の中でも「近江八景」というぐらいで、景色が最もいい場所みたいです(^^) 歴史と作家、食と文化も味が濃いです。
by momiji (2012-10-02 23:16) 

momiji

hana2012さん、こんばんは!
柿だけに渋い色ですよ(^^;)
そうですね、逢坂山(おおさかやま)を超えると京都、大阪ですからね(^^)
by momiji (2012-10-02 23:18) 

momiji

takaさん、こんばんは!
近江と瀬田の関所は地理上の要衝ですから、すべてがギュッと詰まったところなんですね。波乱が多い土地ながら、自然は何事もなかったかのように悠然と麗しいです(^^)
by momiji (2012-10-02 23:22) 

green_blue_sky

PS
暑さ疲れなどで今は静養に専念します。
瀬田など懐かしい、何十年前に行っただけ^_^;
by green_blue_sky (2012-10-02 23:28) 

ふぢたしょうこ

ボート部があるってかっこいいですね~
ちなみに私は京都大学!の近くの大学でした~
by ふぢたしょうこ (2012-10-02 23:46) 

旅爺さん

琵琶湖は2度行きましたが風光明媚なところですね。
湖を眺めてるとのんびり釣りがしたくなります。
by 旅爺さん (2012-10-03 04:53) 

はるゆうなお

琵琶湖・・もう十数年前によく行ってました^^
懐かしいです~!
また歩きたいです

by はるゆうなお (2012-10-03 10:34) 

momiji

green_blue_skyさん、こんばんは!
この夏の暑さはワタクシにも応えました(^^;)
石山寺、瀬田界隈めぐりも汗と涙?の結晶です(^^;)
by momiji (2012-10-03 23:39) 

momiji

ふぢたしょうこさん、こんばんは!
ちなみにワタクシは東大の赤門をくぐり、見学に行ったことあります(^^;)
ついこの前は日御碕のトウダイに入りました。
by momiji (2012-10-03 23:42) 

momiji

旅爺さんさん、こんばんは!
釣りは楽しいですよね(^^) 陸じゃないですよねえ(^^;)
外来魚が席巻して困ったもんです。
by momiji (2012-10-03 23:45) 

momiji

はるゆうなおさん、こんばんは!
琵琶湖の近場にお住まいなんでしょうかね(^^)
われーはうーみのーこ、さすーらいのー♪ いいですねえ(^^)
by momiji (2012-10-03 23:48) 

nano

季節的にもいいですし、のんびり散策したいですね♪
by nano (2012-10-04 04:34) 

ameya

水辺の景色や街並も素敵で、興味深いお店もいっぱいありますね。
訪れてみたい街ですね!
by ameya (2012-10-04 09:22) 

momiji

nanoさん、こんにちは!
ちなみにワタクシが辿ったコースはのんびりしてましたね(^_^)
メイン通りは結構交通量ありますのが、側道や川沿いに自然や見所があります。
by momiji (2012-10-04 13:44) 

momiji

ameyaさん、こんにちは!
近江八景、大津は水の都でした。
ボートや釣り、外輪船や橋など水と親しむ人々の生活がいっぱいです(^_^)

by momiji (2012-10-04 13:52) 

リン

畳屋さんの横を通った時のすがすがしい香り・・・
想像しただけで気持ちよくなります!
by リン (2012-10-11 06:21) 

momiji

リンさん、こんばんは!
こちらの記事にもコメント下さり、ありがとうございます(^^)
畳のニオイってなんかね、いーい香りですよね、なつかしーい感じです。
子供のころ寝転んだ肌触りと、伸び伸びできた心地よさでしょうかね。
by momiji (2012-10-11 23:27) 

大津市の記者

唐橋から見えるのは「近江大橋」ですよー!
でも大変勉強になりましたm(_ _)m
by 大津市の記者 (2013-04-01 15:19) 

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